凍結乾燥とは
凍結乾燥
操作が低温で行われるため、熱に弱い物質の乾燥法で有用である。 この方法の用途は次のとおりである。
- 微生物·医学·薬学方面で水分が多いときは不安定で、また熱に極めて敏感な材料、例えば細菌·ウイルス·血漿·血淸·ワクチン·抗生物質·臓器製剤などをこの方法により-10~-30℃の低温で乾燥させ粉末にすると常温で長期間保存が可能で、また水に対する再溶解性に優れた製品が得られる。
- 食品工業における保存インスタント食品の製造時に肉類·魚類·野菜·果汁等を乾燥させる際、例えば牛肉·エビ·野菜等を原形のまま乾燥させる。又はスープ原料、ジュース等の乾燥品を粉末にすることをこの方法で乾燥させると、香り·味等が残り、復水性に優れた天然品に近い状態のインスタント食品が得られる。 このような場合には約0~10℃で乾燥させる。